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東リべ人気でヤンキー漫画「特攻の拓」がツレ高。ヤンキー漫画黄金期をリアルタイムに過ごした40代に今読んでも色褪せないオススメ作品を聞いてみた

東京リベンジャーズ、ものすごく人気のようですね。それに影響されて「特攻の拓」がヤングタイマーばりに高騰しているという事実に震えました。だって全27巻で1万5千円とかザラなんだよ?ちょっとしたジョジョになってる※じゃん。まったく信じられませんが、かつてのヤンキー漫画黄金期をリアルに読んでいた先輩(40代)に、今読んでも面白いヤンキー漫画を聞いてみました。どれも「特攻の拓」よりはまだ高騰していないらしい!

※そーたすは漫画の中でジョジョを一番尊敬しています。特に3部。

今読んでも面白いヤンキー漫画3選

3位:湘南純愛組! 全31巻
スクリーンショット:講談社コミックプラス

「GTO」の作者としても知られる藤沢とおる先生の作品。湘南最強のヤンキー、鬼爆(おにばく)コンビ(鬼塚英吉と弾間龍二)が恋にケンカに友情に熱く盛り上がる青春漫画です。前半の数巻は迷走していますが、中盤以降はヤンキーまっしぐらで激アツ展開。それにしても湘南とか横浜とか、神奈川県はオシャレエリアがたくさんあっていいな~。湘南の海沿いの景色や道路が、自由で奔放で豪快なヤンキーの生き様とめちゃくちゃ合います。話が進むにつれてレベルが上がり続ける藤沢先生の画力にも感動。バイクの描き方や女性陣の可愛さは神。GTOはこの続編にあたるものの、教師になった鬼塚メインなので弾間推しの人にはやや残念かもしれません。

2位:ジゴロ次五郎 全22巻
スクリーンショット:講談社コミックプラス

ヤンキー漫画界で絶対に忘れてはいけない存在、加瀬あつし。先生の作品はヤンキー漫画の金字塔ともいうべき「カメレオン」が有名ですが、こちらもおすすめ。さえない主人公次五郎が伝説のナンパ車S13を手にしたところからさまざまなトラブルに巻き込まれ、次第に車を乗りこなしていく姿は映画トランスフォーマーのサムとバンブルビー的な友情すら感じたり(かなりギャグ要素満載ですが…)。また、「特攻の拓」がバイク多めで描かれているのに対して、こちらは当時のスポーツカーやVIPカーメインなので車好きからするとたまらない一冊。当時の車ってどうしてこうカッコいいんでしょうね~。ギロチン岡田のプレジとキヨトのアリスト最高。シルビアや180SXがこんなに街中走っていたなんて信じられません。トヨタの天才タマゴ(ネーミングセンス!)、エスティマだって今は全然見ない…。

1位:名門!多古西応援団 全21巻
スクリーンショット:講談社コミックプラス

「特攻の拓」の作画も担当された所十三先生による応援団漫画。これはヤンキー漫画なのか?といわれれば正確にはちょっと違うかもしれませんが、主役の多古西エンダンの皆さんはヤンキーよりも強く、ヤンキーと同等以上にわたり合っているのでアリかと。彼らは硬派だけど優等生にあらず、間違いなく不良の立ち位置におりますし。物語は基本的に1話完結で途中からでも読みやすく、どれも人情味のある温かさにジーンときます。特に「昼行灯」、「捨て犬と少年」の話は感涙必至。所十三先生は作画だけでなく、ストーリーやセリフの選び方も素晴らしいんだなぁと実感しました。でもやや気になったのが、常にサングラスをかけている団長の顔が最後まで見えないこと。サングラスで顔を隠している=クライマックスで美形が拝めるっていうパターンなんじゃないの?最後の最後まで期待してたよ!

多古西はメルカリで1,500円前後で買えるぞ~!

以上、ヤンキー漫画全盛期を知るリアル世代が今も面白いと信じてやまない3作品でした。先輩に薦められて自分も読んでみたけど、正直いってどれもいい。もちろん画力や時代の古さは否めないのですが、我々が現代で失ってしまった熱さや純粋さ、世の中の不条理に対してしっかり怒れるエネルギーの爆発力などは今読み返してもまぶしく感じます。

まぁ車やバイクの暴走行為は危ないし、絶対にしてはいけないのであくまでフィクションとしてとらえるのが前提なんですけどね。暴力行為もね。

おすすめ漫画1位の多古西応援団に関しては、2021年9月現在メルカリで1,500円前後(送料込み!)で売られていたので、気になる人はぜひポチってみてください。もう少ししたら「特攻の拓」のようにツレ高になるかもよ!