懸賞生活

沖縄で映画ノマドランドを無料で観る方法。すごく疲れるけど、でも絶対観てよかった(沖縄・北谷ミハマ7プレックス)

ミハマ7プレックス

沖縄・北谷のミハマ7プレックスで映画「ノマドランド」を観てきました。感想は後程触れるとして、一言でいうと疲れたけどすごい良かった。しかも無料で鑑賞できたのでかなりオトクでした。なぜタダで観れたかというと…

沖縄で映画を無料で観る方法とは?

FM沖縄

FM沖縄の人気番組「スクリーンへの招待」にメッセージを投稿したから。

毎週日曜20時~放送されているこの番組は、安谷屋 眞理子さんが長年パーソナリティを務める映画ファンのための55分間。

ここにリクエストorメッセージを送ると、毎週5名にスターシアターズまたは桜坂劇場の映画鑑賞券がもらえます。このご時世、本当にありがてえ…!

ノマドランドのあらすじ

で、この映画観賞券で観た映画「ノマドランド」のあらすじはというと、職を失った60代女性が古いキャンピングカー一台で各地を転々としながら時に働きつつ、仲間と絆を深めつつ、人生を力強く歩んでいくロードムービーという認識で大丈夫かと思います(超ざっっっくり)。第93回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演女優賞の最多3部門を受賞した話題作。

観た後の率直な感想

観た直後の感想は、、、めっちゃ疲れた…でした。いや本当心底疲れた。「鬼滅の刃」を観た時は、みんなが自分の人生と向き合いながら一生懸命鬼と戦っていくところにめちゃくちゃ感動したし、何よりも煉獄さんの姿に胸打たれたのですが、こっちは一筋縄ではいかなかった。人間のドロドロしたところとか脂も何もなくなったかさついた心の内とか、そんな内面を洗いざらいスクリーンに出してきて全然気持ち良く感動させてくれない。

そもそも、ロードムービー=青春~!泥だらけ上等~!みたいな感じをイメージしていた自分が悪いのですがね。ノマドランドも「家がなくてもクルマで工夫して快適なノマドライフを送るぜ~!でもって瓶ビール飲んだりフェス的なものに集っていたらアレレ?ちょっとイイ感じの仲間も彼氏もできちゃったかも~?」みたいなノリなのかなと勝手に思い込んでいた。家なし版ブリジット・ジョーンズの日記的な。

でも蓋を開けて見たらもう、超過酷。仕事に行かないとキャンピングカーの駐車場代も払えないし、冬は極寒だし、トイレや洗濯など衛生面の問題もあるし、車の修理・維持費も重くのしかかってくる。さらに老後の心配まで…。ディズニーランドやサンリオピューロランドみたいな楽しそうな語感のタイトルだけど、実際は全然ランドしてない。同じアカデミー賞作品でいうと、ラ・ラ・ランドよりも「ムーンライト」に近い重厚感。

でもやっぱりスゴい

気持ち良く感動させてくれない代わりに、苦しさや喜びなど、色々な思いをないまぜにした感情が体当たりでぶつかってきて圧倒させられました。遮るものが何もないアメリカならではの広大な土地をキャンピングカー一台が突き進んでいくスケール感にも没入。この映画はすごい。たくさんの感情が揺さぶられて精神的に疲れるけど、それ以上に体も心も削りまくって作られた作品なんだと実感しました。さすがアカデミー賞といったところ。本当観てよかった。

物語の行く末は実際に観ていただくとして、個人的には物語の前半、アマゾンで働く同僚の一人が「家とは、心の中にあるもの」といっていた言葉がかなり印象的でした。旅行でも移住でも放浪でも留学でもそうだと思うけど、戻る場所があったり待っていてくれる人がいるかいないかによって、心の持ちようは違ってくるもんね。両親も夫も、お金も仕事も、ほとんど何もなくなった状態でまだ見ぬどこかへ向かっていく主人公の強さたるや…。自分にはできない。絶対できない。だからこそ今の生活を丁寧に続けてかみしめて行かねば。そんなことをしみじみ思った映画でした。

逆に、この映画を観て「楽しそう~!俺もやるやる~★」って思えた人は、絶対に冒険王の素質あると思います。

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